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2010年10月29日

安全地帯 live @ Singapore Indoor Stadium

24日、日曜日、安全地帯のコンサートに行って来ました。

「シンガポールで活躍する有名日本人女性3人組」で行って参りました。
自分で言います。ははは。(私はともかく、他の二人は本当にそう)

安全地帯。何を隠そう、私大ファンです。はい。
80年代、90年代、日本のみならずアジアを席巻した時代から現在に至るまで。

当時のシンガポール。周囲の音楽好きの大人達は、みんな彼らの話をしていました。
一般人からも音楽人からも、その音楽性と玉置さんの圧倒的な歌唱力は、
絶大な支持を得ていました。

台湾、香港では多くの大物アーティスト達が安全地帯の曲をカバーしていて、
シンガポールは他国と比べて、シンガーの数が少く、
カバーしている人が誰も居なかったので、
私が将来歌手になって、安全地帯の楽曲を歌う、なんて密かに思っていたものです。

実は、私が今回制作した英語アルバム。
昨年、選曲会議の末、日本人の曲を1曲カバーしようという事になり、
最後の最後まで候補に上がっていたのが、安全地帯の"Friend"でした。
この曲は既に香港で、故ダニー・チャン氏が広東語でカバーしていますが、
英語でカバーした歌手はいないという事で、ギリギリまで最終候補に残っていました。

プラス、私からの要望で上げた曲が、玉置さんがソロになってからの楽曲「ロマン」。
この曲に私が英詞を書いて、歌いたいと申し出ました。
彼の曲の中で、私が最も好きな楽曲です。
▼こちらでご視聴下さい。

せめてシングルカットされ知られている曲をと却下され、
別の80年代の楽曲を収録しましたが...。

しかし先月、デビューアルバムをリリースしたシンガポールの歌手Tay Kewei嬢が、
"Friend"を日本語のままカバーして収録しています。

2006年に、私も出演させて頂いた汐留で開催されたSingaporeの文化イベントで、
Tanya Chuaが、玉置さんの曲を1曲カバーして歌ってました。
「安全地帯好きなの?」と聞いたら「尊敬している」とのお返事でした。

また、私の今回のアルバム。
台湾のアーティストの曲も1曲カバーしておりますが、この楽曲のアレンジを
依頼したのは、シンガポールを代表するアレンジャー、Terence Teo。
彼の自宅スタジオで、最初にブレストを行った際、私が楽曲の方向性を
こんこんと話すと、「つまり、君が求めているのは、こういう方向性?」と言って、
彼がコレクションの中から取り出したのが、安全地帯のアルバムでした。
「僕にとって、"アコースティック"の原点というのは、彼らなんだけど」と。

つまり、こういった事からもわかるように、アジアの音楽家が日本を意識した時、
必ず取り上げるミュージシャンが、「安全地帯」という訳です。

すみません。前置きが長くなりました。
そして本題の安全地帯 in Singapore。

誰もが、日本での玉置さんの言動や、1週間後の台湾公演が中止になった事から、
シンガポール公演は行われるのかという事を、心配していたと思います。
私も主催者側に知人が居るので、大丈夫?としょっちゅうチェックしてました。

あと、私が思ったのは、今回はツアーで楽曲の構成は変わらないだろうから、
他の公演同様「じれったい」で始めたら、「シンガポーリアンは立たない」から、
メンバーの皆さん、戸惑ったりしないかな?と思った事。
台湾や韓国のアイドルのコンサート等で、客層が10代中心の場合はまだしも、
シンガポーリアンは基本、立ちません。
「でも我々は立って、盛り上げようね〜」と打ち合わせする3人組。

ミュージシャン的視点で期待していたのは、全体の構成や各曲のアレンジ。
新旧楽曲、どんなアレンジで魅せてくれるのか、楽しみ!

そして本番。やはり「じれったい」からスタート。
立ち上がる我々3人。しかし、やっぱり。シンガポーリアンは立たなかった。
"Why you guys never stand up? You must, you know!!"と周囲を促しましたが、
みんな動きません。
でもシンガポーリアン、ノっていない訳ではないのです。
みんな体を左右に動かし、歓声を上げ、座りながら燃えているのです(笑)
ちなみにオープニングの模様はxinmsnでご覧頂けます。

ああ。
このペースで書いてると本当にエンドレスになってしまうので、
ここからは端的に感想を言います。

結論から言うと、素晴らしかったです。(端的過ぎる)

アップテンポとバラードの緩急の付け方。

力強いヴォーカルと、メンバーの安定した演奏とバランス。

往年のヒット曲を、サポート2人抜き、オリジナルメンバー5人が中央に集まり、
1コーラスのみのアコースティックメドレーで聴かせる所は、
ライブのハイライト場面でした。
各楽曲、メロディーそのものに力があるからこそ、出来るシンプルなアレンジ。
「ワインレッドの心」「恋の予感」「碧い瞳のエリス」「Friend」
シンガポーリアンも涙しながら、日本語の歌詞を一緒に歌っていました。

そして「夏の終わりのハーモニー」を大合唱、会場が一体となった瞬間でした。

Indoor Stadiumは、ホールの大きささながら、
基本的に大音響で聴かせるロックバンド中心の箱で、
繊細な音は望めない場所ですが、演奏者の力量によるなあと唸りました。

2時間、インターミッションなし。
楽曲の流れや運びが本当に自然で、全く飽きさせなかった。

海外特別仕様だった点は、新曲はモニターに歌詞の英語の字幕が付いたこと。
その甲斐あってか「オレンジ」はこちらでも評判で、
安全地帯が過去のバンドではない、
玉置さんの作曲力は今もなお健在である事を印象づけたようです。

"Can you hear me?"と字幕が出た時は、
「その位は自分で言いましょう!」と、我々3人組、ツッコミを入れましたが。

個人的に、一番私の心に響いたのは「あの頃へ」でした。
この曲を最初に聴いたのは、日本でTVのCMを通して。
「日本の四季の美しさ」を感じさせる楽曲で、私が初めて北海道に行った時、
列車のデッキの小さな窓から見た一面の雪景色を思い出しました。

この曲は、独特な音使いがあって、出だしAメロの「雪が降る」の「ゆ」はナチュラル、
同じくリピート後のAメロ、「春を待つ」の「は」はブルーノートで、音が曇るのです。
玉置さん、たまに出だしからブルーノートで歌う時もあります。
何と言うか、彼のこういうちょっとしたマイナーコードの使い方が私は好きで...。
だめだ、段々マニアックな話になって来た。

暑いシンガポールで、「日本の冬」を感じた一瞬でした。
旭川出身の玉置さん。彼の音楽の地盤は、冬、雪、寒さなのでしょう。
松井五郎さんの歌詞も、シンプルで見事な心象風景描写です。

シンガポールのメディア評を二つご紹介。
一つはこちら

▼もう一つは、The Straits Times紙。
29Oct2010.JPG
xinmsnの記事で特筆すべき表現は、"Soft rock band"、
"long-awaited debut concert here in Singapore"、"Koji Tamaki and his gang" 、
"first-class vocal talents" 、"true-blue Japanese ballads"、"U2 of Asia"。

Straits Timesは、
"They do not dance pretty nor look svelte but Anzen Chitai still rock!"

「最後の曲となった"悲しみにさよなら"はこちらでも大変有名な曲で、
 その証拠に、曲中、玉置さんが歌わない部分も、観衆は日本語で歌い続けた。」

「最も残念だったのは、アンコールを行わなかったこと。
 彼らがステージから去った後も、観客はいつまでも拍手と声援を止めなかった。
 この公演が安全地帯の最終公演ではないことを願う。」

とありました。

アジアの歌手がカバーし、知られている楽曲はバラードが多い事から、
「彼らは、ロックも歌う」という事が、こちらの人々には新鮮だったようです。

安全地帯は、最終的には「立たないシンガポーリアン」を総立ちにさせました。

泣かないで ひとりで ほほえんで 見つめて あなたのそばにいるから

一生懸命日本語で歌うオーディエンスに、玉置さん、泣いていました。

シンガポール公演は、全ツアーの最終公演だった事もあるのでしょう。
メンバー全員、感極まっているようでした。

最後に。
同じ歌手のはしくれとして思うのは、玉置さんのヴォーカル、本当に圧巻です。
以前より、声が太く、深く、艶もあり、感情移入が見事です。
やさしさと強さの両方を兼ね備え、大きな包容力を感じました。
悲しみが溶けている声。
心の一番深い所に届く声です。
いつまでも聴いていたかった。

音楽は、本当に心から真剣に取り組めば、地獄を見ます。
あらゆる事に敏感になり、神経はズタズタ、命を削る作業です。
感受性が鋭いからこそ音楽を作る事が出来、
そして作れば作るほど、更に繊細になる、その繰り返しです。

玉置さん、どうか心と体に気をつけて、その類い稀な才能から産まれる音楽と歌を、
いつまでも私達に聴かせて欲しいと、ファンの1人として、祈らずにはいられない。
そう願う夜でした。

2010年10月25日

Singapore Seafood Republic Sentosa店 続き

M.R.Sさんから、オープニングセレモニーの際の写真を頂いたので、掲載します。
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おまけに、メロンまで頂いてしまった!
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久しぶりに日本のメロンは嬉しい!

桐の箱に入っているのを頂くのは初めてだけど...。

ありがたく、拝んで食べよう!(笑)

2010年10月24日

生きてます & SSR Sentosa店オープン!

随分長い間、ブログの間を空けてしまってごめんなさい。
生きてます。
元気にしてます。

まず最初に一つ、ご案内です。
Ongaki関連のメールアドレスが、サーバーの不具合が生じて、
この1ヶ月の中で、メールの受信が上手く出来ていなかった時があるようです。
もし、Ongakiや私の方に、メールを下さっていて、私から返事が無かった場合は
届いていなかったという事ですので、申し訳ありませんが再送して下さい。
大変、失礼致しました。

さて、この一ヶ月間。
ちょっと渋滞に巻き込まれたような状況で、出口を模索してました。
アルバムのリリースに関して、話が複雑化して来て、
何がよいのか、どうしたらよいのか、答えを探していました。

そして、光が少し見えて来ました。

大事に作った作品だからこそ、焦ってリリースのタイミングを間違えてはいけない。

そう言ってくれた人が居て、少し気長に構える事にしました。

アルバムのリリースというのは、時期を間違えると、
本当にとんでもない事に結果になってしまう事があります。

ただ、既に決まっているイベント等もあるので、
リリースはそう遠くはありません。
連動を上手く考えて、計画を練り直している最中です。

大丈夫。がんばります。

さて。
昨日は、歌手業とはまた違うお仕事をさせて頂きました。

Singapore Seafood Republic、日本のみなさんには大変お馴染みだと思います。
2年前の4月、品川店が開店した際、オープンニングパーティーで、
司会進行とミニライブをさせて頂きました。
SSRはその後、日本のお客様にとても愛され、同年12月には銀座店をオープン。
そして、昨日。
本国に戻ってくる形で、3号店がSentosaにグランドオープンしました。
2階建て。コロニアル建築様式。総面積8,000スクエア・フィート。260席。
立派なSingapore Seafood Republic Singapore店の誕生です。
そのオープニングパーティーで、私は日本語の通訳と進行をさせて頂きました。

本業は歌手とは言っても、考えてみたら私は色々なお仕事をさせて頂く機会が
多いです。

イベントプロデューサー、司会進行、通訳、ラジオDJ、ナレーター、
CMのサウンドロゴ、ジングルの録音...などなど。

器用貧乏にはなりたくない。
私にとってあくまでも大事なのは、歌手業ですが、
でも、全てに共通するのは、「マイク」と私の「声」を使うお仕事ということ。
公に対して、パフォーマンスするという事に変わりはありません。

歌手業以外は、プロではありませんが、望まれたのなら一生懸命やりたい。
そしてきちんと結果を残したい。

今回も、多くの人との出会いがあり、色々な事を考えさせられました。

一つ。嬉しい再会がありました。

7月に、シンガポールの音楽祭「COMPASS Awards」に出演した際、
MCだったMs.Charmaine。
彼女が、英語の司会進行役だったこと。

打ち合わせの際、お互いに再会を喜びあいました。
彼女は、こちらでは売れっ子のMCさんで、才色兼備。
英語と中国語の完璧なバイリンガル。TVでも多く活躍しています。

音楽祭での臨機応変、見事な司会ぶりは私も忘れません。
彼女も、私の歌を覚えていてくれました。

「共演者」としては申し分ありません。
打ち合わせから、ワクワクしました。

グランドオープニングパーティー当日。
衣装選び、靴の高さ、ヘアメイクの加減、私にかける言葉の数々。
横に並ぶ、私との共演を大事に考えてくれている。
そう感じました。

マイクチェックの際。
マイクを握れば、私もプロとしてのスイッチが入ります。
彼女と声のトーンを極力揃えるようにしました。

本番。
彼女の話す事と、タイミングやトーンを合わせて、しっかりついて行きました。
彼女と異なる点は、スピーチをされた3人の方の通訳だけは、
日本語と英語、両方とも私が行ったこと。
同時通訳ではなく、予め原稿は頂いていましたが、翻訳は全て自分で行いました。

イベントは外で行ったので、途中風が吹いて原稿を落としてしまい、
順番がメチャクチャになってしまう瞬間もありましたが、彼女が助けてくれました。
マイクを通して話す事以外にも、実は二人の中だけで、目はまっすぐ前を見ながらも、
小声で様々な打ち合わせも行っていました。
彼女はやっぱり「共演者」。ミュージシャンと通じるものを感じました。

ライオンダンスもあり。「採青」もあり。
シンガポール流のオープニングイベントがどんどん行われていきます。
早朝、外での一時間近くに渡ってのオープニングセレモニー。
どうにか無事に終える事が出来ました。

セレモニー終了後は、2階でランチビュッフェ。
私も、Charmaineとお疲れさま、そして乾杯。
嬉しかったのは、彼女に再共演を依頼され、今後の仕事のオファーも頂いたこと。

更に、ご出席のお客様からも、色々お声掛けを頂いたこと。

これはM・R・Sさんに感謝しないといけませんね。
こんな裏舞台、ここで話しちゃって、怒られちゃうかも(笑)

私は、実は日本とシンガポールの親善事業から少し外れたい、
単純な歌手で居たいと思う所もあり、シンガポールに戻って、
本当にシンプルなアルバムを制作しましたが、
やはり、sachiyoにしか出来ない事というものも、
大事にしなくてはいけないと思ったこと。

ヴォーカルというのは、常に「ステージの中央」に居て、
私は「メイン」を意識する事が多いので、
今回のように主役ではない場合、自分はどうあるべきなのか。

そしてやはり「プロフェッショナル」と仕事をしたいと、再認識したこと。

色々な事に気付かされたイベントでした。

依頼して下さった主催者に感謝です。

大丈夫。
私、がんばれそうです。