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2010年09月17日

Mastering終了!

またブログの間が空いてしまって、すみません。
毎日、必死です...。

色々な事が遅れがちになっている中、一つ嬉しい事がありました。
ボストンに居るマスタリング・エンジニアと一ヶ月のやり取りを経て、
ついに昨日、マスタリングが終了しました。

スタジオでの最終チェックは、プロデューサー陣と分かち合いたい、
主要メンバーを呼んで、マスターの試聴会を行いました。

全員で試聴会を行ったのは、ヴォーカル・プロデューサーであるRuthが
サウンド・エンジニアリングの勉強で、来週から2年間ロンドンに行ってしまい、
完成版を手渡せないからという事が理由にありました。

一番苦楽を共にし、このアルバムのMVPの1人である彼女に何かをしたい。
せめて、最終版の音源をスタジオの良い環境で聴いて貰いたい。
リハーサル時には、私はいつも2人分のお弁当を作って持って行ったのですが、
彼女は私の手料理をとても好きでいてくれたので、
全員分のお弁当を作って、試聴会兼、彼女のFarewell Partyを開こう、
そう思い立って、ミキシングエンジニアのGeoffに相談、快くOKしてくれました。

スタジオに19時集合で号令をかけましたが、
売れっ子の全員が集まれたのは20時30分。
時間が遅くなってしまったのでまずはご飯!という事になり、
マスタリングのチェックより先に打ち上げという変な形ではありましたが、
みんなお弁当をきれーいに全部平らげてくれました。

写真撮っておけばよかったのですが、持参したのは、
ししゃものマリネ、牛肉のアスパラ&にんじん巻き、カレーコロッケ、手羽先、
なすの中華炒め、トマトのカプレーゼ、きんぴらごぼう、油揚の煮物、
和風ピクルスに山菜おこわ、デザートに巨峰とデラウェアとブラックベリー。
見事に一つ残らず、無くなりました。
"Sachiyo, I think you'd better open your new Japanese restaurant."
な〜んて言われちゃったりして。haha.

ビールにワインも飲んで、おいおい、こんなんでマスタリングチェック出来るのかと
いい具合に出来上がった所に、Geoffの"Shall we?"の一声でスタジオ入り。

「マスターをスタジオでチェックするのは私も初めてなので、
 悪いけどディレクターズ・チェアには私が座らせて貰うわよ!」と言うと、
全員、"Ye〜s, Miss producer!"と声を合わせてお返事。

22:30から試聴会が始まりました。
最初の数曲は、RuthとAdamは、「このアレンジ、性格強いわ〜」とか、
「この曲はミュージカル色強いな、誰の作曲?」「Dickよ!」「ああ〜通りで。」
などなど、お喋りしてましたが、3曲目位から全員シーンとなりました。
音を逃さないように、一つ一つ丁寧に聴いていきます。
1曲1曲、本当に色々な思い出があります。

長かった。
レコーディング初日が4月16日、最終マスターチェックが9月16日。
所用期間5ヶ月。
全員"Nice to meet you."から始まって、関係を築き、音楽を作り、分かち合い、
心が何度も折れそうになり、その度に助けてくれる誰かが必ず居て...。
ここまで来るまで、本当に長かった。

最後の曲に差し掛かった所から、涙腺がゆるんで来ました。

そして、11曲全曲終了しても、全員何も発さず、静まりかえったまま。

口火を切ったのは、Ruthでした。

"This is...really great. What a quality of the sound...
Everybody has done a great job...especially you, Sachiyo.
I could feel your heart. You did a really really great job. Excellent!!"

そして全員立ち上がって、拍手。

もうだめです。私は声を上げて泣いてしまいました。

全員私に集まって来て、肩を抱いたり、背中をさすったり、
頭を撫でられたり、もう、何だかもみくちゃ(笑)

ShyなエンジニアのReubenまで、"Sachiyo、this is for you..."と言って、
ティッシュを箱ごと持って来てくれて、みんな優しくて嬉しくて...。

リスナーの皆さんに最初に聴いて頂く音。
マスター音源、ついに完成です。

前回のブログでも書きましたが、私は発売にあたって解決しなくてはならない、
色々な事と今、戦っています。
でも、マスタリングを無事に終えられた事、主要メンバーの温かい言葉に、
また気を取り直してがんばっていこうと思える勇気を貰いました。

帰宅しても、興奮覚めやらず。
そんな所にReubenがSMSをくれました。

"Thank you for the very nice dinner tonight.
Its been a pleasure to working with you.
I have learnt a lot working with the professional like you.
Its been a privilege. Thank you!"

あのShyなReubenが、またもやこんなメッセージをくれるとは。
嬉しかったので、ここで紹介しちゃいます。許せReuben!

私達は「これが日本のやり方」とか「これがシンガポールのやり方」とか
いった事を言い合って、どちらかのやり方に準じるという事ではなく、
その一歩先の「新しいやり方」を見つけなくてはならない。
互いに「音楽」という分野のプロフェッショナルとして。

彼のメッセージを読んで、私はまた心を新たにしました。

アルバム発売直前。
まだ何も始まっちゃいない。
本当の勝負はこれから何だと思います。

2010年09月01日

mastering、そして...

マスタリング、3度目のやり直し。

2nd versionについて、ミキシング・エンジニアのGeoffと
やり取りした内容を全て、ボストンにいるマスタリング・エンジニアの
Jonathanに投げる。

そしてついに昨日。
5曲のファイルが上がって来た。
そのファイルに添えられていたJonathanの言葉にまず感動してしまった。

Digging in again incorporating sachiyo's comments.
I am pretty happy with where I am ending up in this round.
...and hoping that this version speaks to your hearts and minds!

そして、一聴。
涙がぽろぽろ出た。
なんという臨場感。
目の前でライブを行っていると思える音質。
涙が出たのは、レコーディングをしている最中の
自分の感情が蘇ったからだと思う。それだけリアルなのだ。
演奏しているミュージシャンの気持ちが見える音。

ええ、心にちゃんと話しかけて来ましたとも。

This is the sound that I've been looking for!
思わず、Geoffに叫んでしまった。

しかしすぐにJonathanには、お返事せず。
何と言うか、ここまでのレベルの音質になったんだから、
この辺の小さい気になる事はもうよしとしよう、と考える方が失礼と思えて来る。

ここまでやって頂いたのなら、とことん言う。
それが礼儀のような気がして来た。

Geoffには、
「音のディレクションは完全に定まったと思う。
 しかし、ここと、ここと、ここが気になる、どう思うか?
 早ければ今晩、遅くても明日にはお返事しようと思ってるけど。」と聞くと

「sachiyo、焦るな。ファイナルステージだ。ここまで来たんだから、時間をかけろ。
 妥協しなくていい。とにかくまず聴いて。」

「ありがとう。そうさせて頂きます。」

昨晩、そうやり取りして、実はまだお返事していない。

でも、音源に関しては、安心出来る所まで来た。

もう大丈夫だと思う。

しかし。

今こそ、発売に向けての制作最終段階。

その他の色々な事を一気に片付けなくてはならない。

今回はビジネスの規模が大き過ぎる。

責任も大きい。

大変な覚悟が必要だ。

ひとつひとつ、きちんと把握しておかないと。

でも、何が何がなんでも、この作品を世の中に送り出したい...。

だからと言って、焦らないように。

落ち着いて。冷静に。

発売日は既に決まっているけれど...
本当に迷ってしまったら、発売を遅らせてでもきちんと解決する。
そういう根性で臨まないと。

こんなこと、ブログに書いていいのかわからないけど...
今、めちゃくちゃ色々な事と戦っています。
がんばれ、アタシ。