Mixing, Mixing...
毎日毎日、こんなに明け方まで仕事をしていて大丈夫だろうか...と時々思う。
只今、ミキシングの真っ最中。7曲、ほぼ終了した。
四六時中、ヘッドフォンやイヤホンを使って、細部に渡って音を聴き分け、
エンジニアさんに意向を伝えていく訳だが、本当に緻密な作業で耳が痛い。
音楽を聴いていない時も、音が頭の中で渦を巻いている。
前述のAdamと3曲終了後は、もう1人、
ヴォーカルプロデューサーのRuth Lingと8曲を取っ組み合っている。
彼女の事についてはまた今度色々ご紹介しようと思うが、この人も本当に粘り強く、
音楽への執着心がハンパじゃない。
もう1db(デシベル)どころか、0.1db単位で話し合っている気がする。
私達は本当に変態だと思う。
しかしこのミキシングという作業は、「どういう音を作りたいか」という事を
明確に表現するいい訓練になる。
前にも書いたが、Music is highly personal.
音楽は個人的志向が強く「シンプルに」と言っても、シンプルには個人差があるので、
「自分好みのシンプル」を理解して貰わないといけない。
以前日本のエンジニアさんが、「サボテンのような音を作って下さい」と指示され、
困った事があると言っていたのを思い出す。どんな音だ!(笑)
日本語でも難しいのに、英語で表現するのは更に難しい。
でも、この1、2ヶ月位で、英語での音楽表現や用語をだいぶ覚えた。
"Sibilance"(S,Z等で終わる単語を発音する時に生じるリップノイズ)なんかは、
英語ならではの問題だし、シンガポーリアンの中で多用されている
表現とかも色々あるわけで。
でも今やっている事は、ライブでエンジニアさんに音の意向を伝えるのに、
凄く役立つだろうなあ。
基本的には、yousendit(日本の宅ファイルみたいなもの)で音源を送って貰って、
メールでああしてこうしてと指示をして、ある程度エンジニアさんに編集して貰ったら、
スタジオに行って更に再チェック、そこでまた編集作業という繰り返しである。
この「メールで伝える」つまり文章で送っている所が、よい勉強になっている。
Adamと3曲、Ruthと8曲、ミキシングを終えたら、
総合プロデューサーとして、私とエンジニアさんの2人だけで、
更に最終検討をしようと思っている。
母に言ったら「あなたもしつこいわね。適当な所でやめられないの?」と言われた(笑)
はい。やめられません。
精魂込めて録音した音源、納得の行くまでとことんやるのみ。
エンジニアのGeoffも「最後の最後までつきあってやる。」と言ってくれてるし。
そんな中、昨日はちょっとだけ時間が出来た。
AdamとGeoffは、Indoor Stadiumで某ロックバンドのコンサート。
Ruthは、Singapore Expoで某大物歌手のコンサート。
うちの事務所は、制作と運営を担っているので、
メンバー全員出払ってしまって、誰も相手をしてくれなかったので(苦笑)
しかし、こうやって考えると、うちのメンバーはみんな大物なんだなあと
つくづく思う。
1人で黙々と作業をしている所に、「Expo、sachiyoも来るか」と
事務所のスタッフに言われ、出掛けることに。
やる事がたんまりあるので、1時間半だけ拝聴して帰って来たけれど、
楽しかった。全編中国語だったので、全部は理解出来なかったけど、
中国人のライブはエンターテイメント性が強いなあといつも思う。
Ruthの演奏も良かったし。
というところで、人の話をしている場合じゃない。
ついに来ました。
ワタクシ、sachiyoのデビュー戦。
アルバム発売前にいきなりの大舞台です。
明日11日、シンガポールの音楽賞の一つである"COMPASS Awards"で、
ゲストパフォーマンスを行います。日本人歌手としては初の出演になります。
Swissotel Hotelの"Raffles Ballroom"と言えば、1,500人は入る...。
FNS歌謡祭、新高輪プリンス"飛天の間"といった所か...。
"COMPASS"は日本で言う所のJASRACみたいなもので、こちらの著作権管理団体。
作詞作曲大賞を始め、この1年で、シンガポールの音楽シーンに最も功績を残した
ミュージシャン達が表彰されます。
シンガポールの音楽業界の主要人物、団体が一同に集結する場所で...歌うのです。
大丈夫かな...アタシ?
ちょっと緊張するけど。
かなり緊張するけど。
がんばれます。
それだけの事をやって来たのだから。
サウンドチェックでは、エンジニアさんに音を明確に伝えられそうだし。
サポートしてくれるスタッフも居るし。
ちゃんとやらないと。
という訳なので、寝て明日に備えます。
おやすみなさい。