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2010年05月31日

I've conquered myself! (己に勝った!)

何だか熱いタイトルでしょ?(笑)
最近ブログ読んでくれている人から、
「sachiyoさんのブログって熱いよね〜!」って言われてます。
シンガポールの松岡修造だって。ははは。そりゃ暑苦しい。

実は先週の金曜日、4月26日に録音して惨敗となった、
"Michelle"とカバーの2曲の録り直しを行いました。

結果は!
なんと!
前回9時間掛かった録音、今回は最短の2時間半で2曲を録り終えました。
自分でもびっくりです。

まず、ウォームアップでさらっと歌ってみると。
例の鬼プロデューサー。

「sachiyo...どれだけの努力をしたんだい?前回の100倍位いい出来だ。
 この内容は素晴らしい...100回は歌ったでしょ?」
 と、聞かれたので。

「100回?とんでもない。1,000回は歌ってますよ。」と答えました。

くー。気持ちいい!

この1ヶ月間。
朝起きてすぐ。食事の片付け中、シャワー中、トイレ中、道歩いてても。
ミーティングの合間も。
寝る前も。夢の中でも。ベリーダンスの練習中も(笑)
死ぬほど、歌いました。

そしてその間、他の曲も録音して来たので、徹底的に自分の歌を見つめ直して、
根本の問題が何かがはっきりわかったのです。
そして、どう改善すべきかも。
英語の曲を歌う場合に最も大事な事は何か...見えて来たのです。
技術が改善できたら、後は、録音本番の際の、感情のコントロールだけ。

3テイク録って。
歌ってる最中、何気なくモニターを見たら、
プロデューサー、エンジニアとおしゃべりして笑ってるし。
歌い終わって、"How?"と聞くと、"Yeah...very nice as usual!"と答えられ、
おしゃべりしてて何が"very niceだ!"しかも、"as usual"とは調子良過ぎ。
録音が終わった時にその事を指摘したら、

「いや、だって、安心して聴いてられたから。
 話していても、聴き逃してないし。実際、君の事を話していたんだよ。
 前回とは別人だ!ってね。」ですと。

くー。本当にめちゃくちゃ気持ちがいい!

すみません。
何だか自慢大会みたいになって来たので、この辺にしときますが、
1ヶ月の自主練の結果が、見事に実を結びました!
こんなに嬉しい事はありません。

私は何か物事に取り組む際に、常に念頭に置いている事があります。

Objective (目的)ーStrategy (戦略)ーStatics (戦術)

ある目的を成し遂げる為に、どのような戦略を立て、
具体的にどのような方法を取って行くのか。

広告ウーマンだった時代に、私にビジネスの基本を教えてくれた上司の言葉です。
常にこの事を頭に置いて、仕事を進めて行けと。

この方法論は仕事に限らず、何に対しても置き換える事が出来ます。
家の掃除でも、洋服を買うのでも。

今回一番嬉しかったのは、私の戦略、戦術方法が的外れではなかったという事。

そして、一ヶ月前、録音に失敗し、自信喪失して帰宅した夜。
何が何でも克服してやろう。
多分、これがきちんと出来たら、私、泣くんだろうなあと思っていたのに、
涙が出なかったこと。
努力して、物事を達成出来た瞬間。
それは既に過去のものとなっていて、気持ちは更に前を見ている。
だから涙が出ないのだと、わかりました。
私、また強くなったかな?

録音を終えた時に、
「この歌だったら、Michelleに会えるかな?」とスタッフに聞いたら、
「もちろん。絶対に会える!」と言われた時には、さすがにウルっと来ましたが...。

さあ。録音の山場を乗り越えたものの、
レコーディングが終わった訳ではありません。
この頂上を超えた後に、実は落とし穴があったりします。
まだまだ油断ならない。

今日からジャケット撮影のミーティングも開始。
スタイリストさんを交えての話し合いが始まりました。
シンガポールのファッション業界の人達と仕事をするのも、これまた楽しい。

しかし、同時に何アイテムも進めて行かなくてはならないので、
かなりしんどいなあ。
というわけで、今日はもう寝ます。
おやすみなさい。

2010年05月24日

ベリーダンス・リサイタル終了!

タイトルを見て、なに?と思われる方も多いと思います。

歌じゃないの?
ベリーダンス?

実は、今年の1月から密かにベリーダンスを習っておりました。

このレコーディングで忙しい時に何をやってるんだー!
と怒られそうなので、事務所にも内緒で、こそこそと...。

でも最近、関係者が翻訳してこのブログを読んでいるみたいなんだよなあ...。
というか、だったらこの文章も訳されるのか。
でも、リサイタル終わったから、もう遅いもんね。
カミングアウトしてしまおう。

日本でのラスト・ライブで、沙枝ちゃん(ダンサー)とコラボレーションした際に、
シンガポールに行っても、踊りは続けるかもと言ってましたが、
有言実行、数年前から興味のあったベリーダンスを演る事にしました。

元々ダンスは得意だし、体力づくり、ジャケ写の撮影も近いので、
締めるところ締めとこうと思い...。

衣装着て、親の前で踊った時は、唖然とされましたが...(笑)

ダンススタジオ主催のリサイタルなので、我々以外にもフラメンコやら
ヒップホップやら約30組のダンスチームが、2時間に渡って繰り広げた
ダンスフェスティバルで、いきなり素人で参加する訳だから、
思い切った事をやったもんだと、後になって思ったりして。

10名のチームの1員として、出演しました。
皆さん日本人で、年齢も職業もばらばら。
20代の若い方から、日本人学校にお子さんを通わせているお母さんまで居て、
私も日本人学校出身なので、何だか複雑な気持ちでした(笑)

ダンスを習わなければ、接点が無かったであろう人達と
心を合わせて踊るというのは、なかなか感慨深い体験でした。

レコーディングの延期で時期がまともにぶつかってしまい、
練習にもなかなか参加出来ず、協力も出来ず、体力温存のため、
色々な事を我慢したり、押さえたりしなくてはならない部分もあったので、
チームの皆さんには大変心苦しかったのですが、
練習風景を録画したり、注意点をシェアしたり、各担当者の方達が
All for one, one for all の精神で、細部に渡って気遣って下さって、
本当にありがたかったです。
途中、かなりキツイ時期もありましたが、何とか終える事が出来ました。

歌とダンスでは舞台の見せ方や意識も違って、おもしろかったなあ。

あと同じリサイタルに参加していたボリウッドダンスが、
思わずあっちに転向しようかしらと浮気心を起こしてしまう位、
踊りも衣装も可愛かったです。さすが、シンガポール。

ダンスを選ぶ際に「エスニック」である事が条件として頭にあり、
私はタブラを音楽に取り入れているので、ベリーとなった訳ですが、
インド音楽もライブに取り入れていて、シタールの研究もしているので、
ボリウッドダンスは俄然興味が湧きました。
音楽も伝統的なものと、コンテンポラリーな要素を上手くミックスさせていて、
衣装もサリーをくずした感じで可愛いの。
しかし、あのインド人の集団の中で踊るのは、勇気がいる(笑)

さあ、ダンス・リサイタルも終わり、明日からまたレコーディング開始。
今週は、殺人的なスケジュールだわ...。
がんばります!

▼ステージ直前。円陣組んで、ファイト・オー。私の手はどれでしょう?
 全身写真は問題になりそうなので、またいつかね(笑)
23May10.JPG

2010年05月14日

My special doctors

歌い込み過ぎか、疲れのせいか、今週からまた声がかすれて来た。
声がかすれ始めると、どうしても声帯結節の事が頭をよぎる。
今年に入ってから、耳鼻咽喉科に何回行ったかな...?
優に20回は超えていると思う。

ちょっとでも喉が腫れたり、声が曇り出すと、
もう居ても立ってもいられなくて、すぐにドクターの所に駆け込む。

そう言えば、この2週間行ってないなあと思い、
録音も佳境に入って来たので、声帯を診て貰おうとクリニックに行った。

私の主治医のDr.Chanは、"Hi Sachiyo~nice to see you again!"と言って、
いつも優しく迎え入れてくれる。
英語で考えると、普通にスルー出来る挨拶なんだけど、
日本語で考えると、お医者様にまた会えて嬉しいと言われてもなあ...と、
いつもごちゃごちゃ考えながら診察室に入る。

彼は私の声帯の構造や、声の特徴だけではなく、アルバム制作の全貌も
知っていて、私がどういう事を大事にして歌っているかまで理解してくれている。

今こういう段階で、何曲歌って、リハーサルと録音の間にどの位のインターバルが
あって...とか、状況を説明して、対策と治療方法を説明して貰う。
お薬もいつも最低限。
内容によっては、飲みたくないとか、まだストックがあるからいらないとか、
本当に素直に話せるんだよなあ。

いつもの通り、ファイバースコープで声帯をチェックして貰うのだけど、
もう私はこの検査のエキスパートになってしまった。
どの段階で唾を飲んで、どういう息の吸い方をすると楽とか、熟知してしまった。

幸い、声帯は何の問題もなし。結節の後は見事に完治し、きれいな状態。
ただ、喉にちょっと炎症があると。
「あなた寝てないでしょ! ちゃんと寝なさい。」と怒られる。

昨夜は、エンジニアから夜中の1時に終わった曲のラフミックスが送られて来て、
そこから内容のチェックをしていたら、結局寝たのは朝の5時になってしまった。
先生、お見事!
と、感心して居る場合ではなく、今、寝不足が本当に深刻な問題。
やる事が山積みで、深夜にまで渡る作業が多く、
おまけに録音への緊張か、眠りも浅い。
夢はレコーディングの夢ばっかり。
今月一杯は何とか自分をコントロールして、がんばらないと。

Dr.Chanの後は、スピーチセラピストの元に直行。
今日はお医者様、二本立てだった。

スピーチセラピストのDr.Sin Yongの所には、
最低週1回、難曲の場合は週2回行く事もある。
今回のアルバムのラインナップは、音域の広いものが多く、
無理な発声をして、また結節を作るのが私は死ぬほど怖いのである。

録音した曲のラフミックスをセラピストに聴いて貰い、
発声に無理がないか、細部に渡ってチェックして貰う。
前回のは、オールOKを頂けた。やったね!

そして次に録音する曲のまずストーリー展開を作り、
声の出し方を一緒になって研究する。
このパートは鼻の上部で歌い、このパートはお腹に力を込めて、
背筋を固定させて歌うとか。
専門的には"Head voice"とか"Chest voice"とか用語が色々あるのですが、
レジデンスをその都度変えて、声帯に負担をかけずに
楽に発声する方法を教えて貰う。
「英語の発声」はまた特別な方法論があるので、なかなか難しい。

彼女の素晴らしい所は、調子が悪い時にどのように声を出すか、
ということを教えてくれる点。
スポーツ選手が故障を起こして試合に出なくてはいけない時の、
対応の仕方みたいなものを、次から次へと教えてくれる。
彼女の所に通うようになってから、本当に声がよく出るようになった。

お人柄も素晴らしく、私をしっかりと受け止めてくれている。
いつも録音日時を伝えていて、いざという時、声の出し方に混乱した時は、
いつでも携帯に電話をするという約束をしている。

今日行って、嬉しかったのは、可愛らしいお話が聴けたこと。
前回の訪問の際に、小さな男の子が待合室に居て、
私はいつものように、レコーディングする楽曲を歌い繰り広げながら、
ドクターと話し合いを行っていた。

その男の子が、次に来た時に、
"When is that lady come to sing here for me?"と、聞いたらしい。
OMG...なんてSweetな。
その男の子は私の歌が気に入ってくれたようで、
「僕のために」と思ってくれている所がなんて可愛い。
ドクターには、
「今度、あなたの為に歌う機会を作るわ...と女の人が言っていたと伝えて下さい」
と言った。

あーん。タケルちゃん思い出しちゃったなあ。
昨年日本を出る時まで、私の恋人だった7才の男の子。今はもう8才か。
全然連絡してないけど、元気かなぁ。
「今度、ママ抜きで会わない?」というフレーズが妙に頭にこびりついている(笑)

さて、日曜はアルバムの最難関曲の録り。
難曲ってばっかり言ってるけど、それぞれ難しさの性格が違うのだ。
今回の曲は、「音域」という意味で難曲か。

そしてもう1曲は、私のオリジナル。
今回、ちょっと新しい試みをしてみようと思っている。
日々挑戦。
sachiyoの録音バトルはまだまだ続きます。

2010年05月12日

Today's affair 2

最近タクシーに乗ると、日本好きの運転手のおじさんに当たる事が多い。

自分がいかに日本が好きか、とくとくと語るおじさんも居れば、

「あなた、アラサー?アラフォー?」と日本のスラング(英語的に言うとこうでしょ)を
連発する妙なおじさんに出会った事もある。

しかし、今日のタクシーのおじさんは特別だった。

私が日本人とわかると、自分は日本が大好きで何度も行った事がある、
思い出の場所は「虎ノ門」と言った。

虎ノ門?
何でそんな特定地域?
何かワケアリな感じだったので、聞いてみると昔日本人の彼女が居たと言う。

「どこで出会ったの?シンガポール?」(私)

「いや、ロンドン」(運転手)

ロンドン?
よくよく話してみると、質の高い英語を話す。
元、エグゼクティブ・ビジネスマンか?
聞けば、某航空会社の社員だったと。

そこから彼は、滔々と語り始めた。

私はビジネスでロンドンに行った。
彼女は留学生としてロンドンに来て居た。
同じホテルのロビーで出会った。
ロビーで彼女を見かけ、その後ミーティングに出掛け、
4時間後、ホテルに戻ったら、彼女はまだロビーに居た。
不思議に思い話しかけてみると、留学の手続きだか何かで手間取っているようで、
可哀想に思い、助けてあげた。
そこから知り合いになり、自然と付き合うようになった。

日本とシンガポールを二人は幾度と無く行き来した。
二人とも結婚したいと思っていたが、彼女の両親が許してくれなかった。
彼女の祖父は有名な歌舞伎作家で、厳格な家だった。
シンガポールの男と結婚する事を許してくれなかった。
虎ノ門は、彼女の両親がイタリアンレストランを経営していた場所で、
その近くまで良く行ったから、思い出がたくさんある。
日本には何度も行って...成田の近くのホテルに泊まって、
ただ会って帰るだけのこともあった...でも、我々は結局別れた...。

「その後、あなたは別の女性と結婚するような事はあったの?」(私)

「シンガポーリアンの女性と結婚したが、離婚した」(運転手)

「日本人の彼女との思い出が強過ぎた?」(私)

「そうだと思う」(運転手)

このおじさんは、日本人を見れば、誰にでも話しているという訳ではないなと、
思った。上記の会話の前に、私の英語があまりにシンガポーリアンっぽいので、
興味を持たれ、私がこちらで育ったこと、シンガポールを特別に思っている事を
話していたので、だからお話してくれたのだと思う。

私はとても素敵な出会いのように感じたので、

「素敵な、でも辛いお話を私に話してくれてありがとう。
 私の職業はシンガーソングライターなんだけど、今アルバムを制作していて、
 6月末にシンガポールで発売されます。あなたには聴いて欲しいと思う。
 私の名前を覚えていて下さい。sachiyoと言います。」と言った。

彼は絶句した。

「どうしたの?」(私)

「僕の彼女の名前は"サチコ"だったから...」(運転手)

その後、彼は自分の名刺を差し出して、こう言った。

「タクシーが必要な時、困った時、いつでも連絡してね。
 そして僕は必ずあなたのアルバムを買うから。
 sachiyoという名前、忘れる訳がない」

「ありがとう。また絶対に連絡します。」

固く握手して、私はタクシーを降りた。

おじさんにその時の話を色々聴いてみたいと思う。
クリエイターとして俄然、興味が湧いた。
レコーディングで遅くなって、タクシーが必要になった時は彼に電話しよう。
しかし、夜遅くは、逆に危険かしら?(笑)

2010年05月10日

Music is my life...

昨日のレコーディングは一番理想的な形で終了出来ました。

2曲録って、1曲は結構手こずりましたが、
元々それは予測していた事だったので、覚悟の上でじっくりやりました。

もう1曲は例の新曲。
この難曲を歌うために、技術面、メンタル面、両方を磨いて挑みました。
いつも思うのは、こういうエモーショナルな曲ほど、冷静さが必要だということ。
声に感情を込め過ぎると、音程やテンポが狂う可能性があるので、
それをコントロールしながら、ドラマや声の色を作っていくのは、本当に大変です。

ただ前回の録音の時に、プロデューサーに"I need more!"を連発され、
ピッチやテンポのコントロールは彼に任せて、
自分の感情を一度爆発させてみようと試みた事が良かったようで、
一回天井に手が付いた事で、色々な加減がわかって来ました。
今回は「冷静と情熱の間」が、上手く実現出来た気がします。

2テイクさっと録って、マスタールームに戻った時に、
"So? How was it? What shall I do?"とみんなに聴いたら、
エンジニアさんに"I think you can go back home and sleep!"と言われ、
みんなでSmile。
時間も夜中の0時だったし。

今回は、これまで何度かリハーサルを重ねて来たヴォーカル・プロデューサー
との初録音で、彼女は可愛い顔して、実は例の鬼プロデューサーより
もっとシビアだった。
長時間のリハーサルと録音が続いているので、さすがに私も少し疲れて来ていて、
「え〜まだ、これ以上求めるの?」と思う瞬間もあったけれど、
でも、言っている事が最もな事なので、自分なりに臨機応変に対応して、
リクエストに出来るだけ応えた。
例えば「疲れた?ここで止めようか?」と聞かれたら、
「いや、やってみたいので、10分休憩させてくれ。」と答えたり。

むやみに歌い込む事だけが解決策ではない。
休憩したり、軽く体操したり。
自分を適当に甘やかすのも方法なわけで。
幸い、エンジニアさんが、私が寝転んでもいいように、
ヴォーカル・ブースにラグマットを敷いたり、
あらゆる種類の飲み物を用意してくれたり、
リラックス出来るよう誠心誠意尽くしてくれている。

最も大事なこと、そして誰もが嬉しいことは、最高の歌を残すこと。

私は何でも自分でやって来たせいか、人に甘えるのが苦手で、
何かお願いするにしても、もの凄く周囲に気を使う言い方をしてしまう。

でも今回は英語の利点か、こうしてああしてを割とはっきり言えている。

荷物は持ってもらう、必要な物は全て用意して貰う、休憩したいと言って、
ヴォーカル・ブースの電気を全て消して床に寝転んだり。

歌手は体が楽器で、本人しかいたわる事が出来ない。

それを丸ごと理解してくれるメンバーに、今回私は本当に恵まれました。

プロフェッショナルに囲まれ、自分もプロフェッショナルで居たいと思えること。

そして、これだけの音楽漬けの毎日を...私は本当に幸せに思います。

2010年05月08日

ドラマからドラマへと...

一昨日は、鬼プロデューサーとのバトルの結果、会心の作が録れました。
"Excellent!!"の一声を頂き、
くー、やっぱり英語で褒められると気持ちがよいわーと思った次第です。

しかし...それにしてもやるなあ。
今回私はごちゃごちゃ言わず、
お任せした楽曲は全て彼の色に染めて貰おうと、身を投じたわけですが、
私だけでは絶対に描けなかった世界観、
これまで自分が出した事のなかった声を引き出して貰いました。

お陰で、今回録ったのはカバーなのですが、
原曲とは全く違う内容になってしまった...。
私だけの解釈だったら、こうはならなかった。

でも、やるべき事をサクッと終えると気持ちがいいですね。

さあ、息を着く暇もなく、明日もまたレコーディングです。
今度は自分のオリジナルと、あるミュージシャンから提供して頂いた新曲です。

提供者は...シンガポールと言えば、あのミュージシャン、と言えば、
大体おわかりになるのではないでしょうか。

今回、このアルバムの為に新曲を書いて頂きました。
「sachiyoにパーフェクトに合うと思う。」と言われ、
差し出された曲を聴いた時、涙がぽろぽろ...。
こんなに素晴らしい曲を合うと言って頂けた事が歌手として本当に嬉しかった。

メロディー、歌詞共に本当に素晴らしい。
せつないラブソングです。
この主人公の気持ちには、私もなったことある(笑)
男性なのに、何でこんなに女性の心をきれいに表現出来るのだろう...。

繊細だけれど壮大。
難曲です。
かなり歌唱力が試される。

でも、この曲に最初に色を付けるのは私。
sachiyoヴァージョンが基本となる。
その事実と責任の重さをしっかりと踏まえて、がんばって歌おう。

明日も逃げない。
真っ正面から歌います。

2010年05月05日

Rec.Rec.

昨日はヴォーカル・プロデューサー宅で、また新たに録る楽曲2曲の打ち合わせ。
またもやお弁当持参で、喜ばれました。
彼女の家は、シックス・アヴェニューにある一軒家なんだけど、
2階の2部屋がスタジオとなっていて、ドラムセットまである。
ProToolsもあるし、簡単な録音は優に出来る。
しかし、ミュージシャンは例外無くMacにiphoneユーザーだなぁ。
音楽的に出来る事多いからね。
私もそうだけど。

彼女に見て貰っているのは、英語のディクション、歌い方の方向性とか、
ストーリー展開をどうするかとか、コーラスをどうするかとか、そういった事。
お昼とおやつの時間(女性同士だと必須・笑)を挟んで5時間半の打ち合わせ。

ジャズ出身、バークリー卒、ピアノがメインでシンガーソングライターでもあり、
ギターとドラムも演るとマルチなタレントぶり。
アジアでは間違いなくトップクラスのミュージシャンだけど、
とにかく性格がいい。
私より年下だけど、経験豊富で考え方は本当に大人だわ。
彼女も「まず私がどうしたいのか」を大事にしてくれる。
ケミストリーがとても合う。一緒に居て心地が良い。

おやつの時間に「今回、シンガポーリアンと仕事をしてみて、とても楽だと感じた。
英語のせいか、気質なのか。凄くやりやすい。」と話したら、
「そりゃ、そうよ。だってあなた、シンガポーリアンだもの。」と言われる。
すぐに言い直されて、
「いや、日本人だな〜と思う事も多いけれど、何と言うか
我々に凄く近い感覚を持ってる人だなと思った。新しいけれど、妙に馴染む。」
と、言われた。ちょっと嬉しかった。

今回、シンガポーリアンと一緒に仕事をしてみて、
私はシンガポールとシンガポーリアンがまた好きになった。
いや、もしかしたら、ここまで奥深く彼らと心を合わせた事は、
今までなかったかもしれない。
これから、まだまだ濃〜い時間を過ごしていくのが、楽しみだ。

それはそうと。
前回、9時間掛けて録った2曲。
「録リ直しをしたい」と、プロデューサーに申し出てた。
怒られるのを覚悟で、自分が録り直したい理由を懇々と説明した。
2曲の内、1曲は"Michelle"である。

すると。
「そう言って来るだろうと、予測していた。」と言われた。
まいったな...お見通しか。

プロデューサーを筆頭に、立ち会った関係者全員が、録り直しを許可してくれる。

9時間、全員が神経をすり減らして録ったものを、ゴミ箱に入れていいよ、
と、言ってくれているのだ。
なんとまあ。

私自身は「これだけがんばったのに。」という事を、
こと音楽に対してはあまり考えない。
過程はどうでもいい。結果が全てである。
結果が悪ければ、どうしようもない。やり直すまで。
もちろん、可能ならばだけど。
しかし、付き合う方はたまったもんじゃない、と思う。
だから...本当に頭が下がる。ありがたい。

英語版"Michelle"は、全楽曲の中で最難関曲と判断し、
全てのレコーディングの最終日に持ってくるように、
スケジュールの再調整を行う事になった。
体に浸透させる時間をたくさん頂いたのはいいのだけど、
これでまたハードルを上げる事になったのも事実だ。
でも、Michelle...会いたいから、がんばるよ。

さて。
また明日も別の楽曲のレコーディング。
今更だけど、英語と日本語では、発声も演じ方も全く違うのだと再認識する。
何か、また一歩、前進した気がする。

明日も鬼プロデューサーとの戦い。
見てろ。
今回は負けない。