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2008年12月28日

Singaporean Wedding

父の会社のスタッフの息子さんの結婚式に行って参りました。
シンガポーリアンの結婚式に参加するのは久しぶり。
過去に、中国系、マレー系の結婚式には何度か参加しましたが、
今回は中国系。
広東系シンガポーリアンの新郎と香港系中国人の新婦の結婚式でした。

いわゆるホテル・ウェディング。
▼まずは19:00〜1時間のカクテル・レセプションが行われました。
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色々な民族の人が居て、服もジーパンからドレスから民族衣装から様々です。

▼20:00〜着席。参加者600人近くの盛大な披露宴でした。
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▼新郎新婦入場。先頭の小さな女の子がバラの花びらを撒いてます。
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▼今回の目玉はこちら。結婚の誓いの調印式をステージで。
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進行役を務められたのは、なんと新郎のお父様。
「もっと大きな声で言いなさい。」「私を見ないの。 お互いを見なさい。」
「誓いのキスを。もっとちゃんとして。ああ、今度は長過ぎる。」と、
お父さんの言う事がいちいちおかしくて、みんなで大笑い。
シンガポーリアンのこういう笑いのセンスはさすがです。
▼お2人の台湾での結婚式の模様や、子供の頃の写真等を紹介。
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この辺は、日本の形式と似てますね。
日本と違う所は、左上の写真のように、
香港スターみたいな写真を撮って写真集を作るのが一般的です。
日本でもアルバムを作る方は多いと思いますが、
シンガポーリアンはプロ顔負けの演技力と表現力。
▼お色直しをして再入場。
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▼シャンパンタワーや新郎のスピーチがあり...。
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現代の中国系の結婚式の流れは日本とあまり変わりません。
伝統的なやり方はまた色々違うのですが。
披露宴のお食事は広東料理である事が多いです。
日本と違うのは、かなり長時間に渡って、ちょっと言い方が悪いですが、
ダラダラ何時間もやっている事が多いです。
スタート時間も遅れる事が多い。2時間押しなんて、しょっちゅうでした。
この日のように、割合い最近は時間通りに始められるようになりましたが、
今回も終わったのは23:00...まだいい方です。
▼最後に家族で記念撮影。
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皆さん、本当に幸せそうでした!! おめでとうございます!!

「今日12月26日を結婚式に選んだのは、両親の30周年の結婚記念日だったから...」
という新郎の言葉が印象に残りました。
結婚式の話をしていて何ですが、「12月26日」という日付けを聞いて、
私が思い出すのは、インド洋大津波の事です。あの日から丸4年。
式の前にメールをチェックしていたら、インドネシアのメディアから
インタビューのゲラが上がったとご連絡を頂きました。
この日にインドネシアから連絡を貰うのも、
「あの日の事を忘れないように」というサインの様な気がしました。

大津波に結婚式。
人生色々ですね。
健康に恵まれ、美味しいものが食べれる日々に感謝します。

2008年12月25日

Merry Christmas!!

昨日のクリスマス・イブ、皆さんはどのように過ごされましたか?
シンガポールのクリスマス・イルミネーションは、
例年よりちょっと寂しいかな?...でも、十分にキレイですけどね。
あちらこちらで、クリスマス・クワイヤーの合唱が行われ、
クリスマスに対しての考え方は欧米的です。
▼Orchard Rdのイルミネーション。
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今週は、雨が多くて、ちょっと残念だったかな。
しかしクリスマス・ウィークという事で、私は相変わらず人と会い、
食べてばっかりです(笑)

まず弟の知人のお店A971 CAFEがシンガポールにオープンしたというので、
遊びに伺いました。
▼お店の外観。
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Riverside Pointに位置していて、この季節は涼しいのでオープン・エアのお店は
気持ちがいいですね。サンセットから夜にかけての景色は見事でした。
▼サンセット時の川沿い。
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メニューは現代的な東京を意識したネーミングと品揃い。
▼カクテル「Tokyo Tower」と「Shibuya Miso Nachos」
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軽いカフェごはんからしっかりとしたものまで種類豊富です。
マネージメント・サイドの方々とも色々お話しましたが、
共通の知人が多くて、ちょっとびっくり。
私、シンガポールでは品行方正にしとかないとダメだわ...なんて思ったり(笑)

「Think Global, Respect Local」というコンセプトはとてもよいと思いました。
持ち前のオリジナリティーやポリシーとローカル色をどのようなバランスで打ち出すか。
シンガポールはちょっと特殊な地域性、民族性がありますし、
「フュージョン」というものに対する考え方は世界でも群を抜いているので、
難しい事は多いと思いますが、同じ日本人としてがんばって欲しいと思いました。
すみません、ちょっと偉そうな事を言いました...。
バースペースでは、ライブも行われるようなので、
週に1回、Jazzを歌わせて頂けたらよいなあ...なんて思ったりしました。

昨日のクリスマス・イブは、10月に行ってとても美味しいと感じた
Regent Hotelにある天ぷら屋さん「天信」に家族と行きました。
▼お店の外観。
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クリスマス懐石を堪能しました。
▼アペタイザー、平目の薄造り。
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素晴らしいお味でした。
シェフがこれまた知人の知人。しっかり食いしん坊と思われてるんだろうなあ...。
▼天ぷら4種のうちの「海老」
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天ぷらはカウンターで揚げ立てを食べるに尽きますね。
チリ塩があるのは、シンガポールっぽくてよいです。
▼締めの天ちゃ。
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一品一品のサイズとボリュームが丁度よい。デザートまでしっかり食べれました。
シンガポールにオープンして4年。
これだけの天ぷらを出されるお店は、シンガポールでは他に無いです。
シンガポーリアンのお客様も多く「味」が評価されているのだと思います。

▼イブの締めは幼なじみの大ちゃんのお店で、ワイン飲み放題の夜に突入...。
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大ちゃんのお店のワインは、本当に間違いないです。
最近、ドライフルーツとワインの組み合わせが気に入ってます。
時々パルメザンを食べると甘さとバランスが取れてGood.
お馴染みのお客様ばかりで、心地よい一時でした。

緊張するライブの連続の反動か、食べて飲んでばかりの1週間でしたが、
そろそろ本業に戻らないと。
でも毎日ちゃんと、音楽には触れています...って、誰に言い訳してるんだか(笑)

今日クリスマスは、シンガポールは祝日でお休みです。
日本はお仕事ですか?
皆さん、お風邪など召しませんよう。

2008年12月20日

ちゃんこと健康診断。

昨夜は、Orchard Plazaの3Fにある「相撲部屋料理ちゃんこ洋(なだ)」に
行って参りました。すみません、相変わらず食べてます(笑)
▼お店の外観。
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元幕内力士さんが1年前にオープンしたお店で、100席以上もあって広いです。
現役時代の写真や化粧まわしが飾られていました。
ちゃんこ鍋は、2人前〜$30(¥1,800位)から。

シンガポールでちゃんこ!?と、思われるかもしれませんが、
室内は冷房でキンキンに冷えているし、
ビール片手に食べると美味しいんだな、これが...。
▼今回頼んだのは、「カレーちゃんこ」
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いや〜、めちゃくちゃ、美味しかったです。
後半に、一緒に付いて来る、ガーリックバターを少し入れて頂くと、
またひと味変わって、美味しいみたい。
(みたい...というのは、今回は私はちょっと遠慮しました)

前回のブログと言い、シンガポールに行って、日本食ばかり食べてるの?
と、言われそうですが、そりゃあ、何10年も居れば和食も食べますって。
シンガポールの日本料理はレベルが高いですしネ。

お腹一杯で、大満足。ごちそうさまでした。

1年、体を酷使して、ここの所、食事も過剰摂取気味な気がするので、
今朝は、健康診断に行って参りました。
シンガポールの医療技術の水準は非常に高いです。
システムもシンプルで、受け易い。
木曜に申し込んで、土曜日には受けられるのだから、楽ですね。
結構、色々な検査を受けましたが、2時間で終わりました。

今回は日系のクリニックで受診したのですが、
胸元を開けて心電図を取られている時に、看護婦さんが、
「もしかして、歌手のsachiyoさんですか?」
「...」
何も胸がはだけている時に聞かんでも...。
一応「そうです。」とは答えましたが、何だか恥ずかしかったです。

最近シンガポールでは、人にじろじろと見られる事が多くなりました。
皆さん、一発では分からないみたいで「誰だっけかな〜?」という表情で、
眉間にシワを寄せて、私を見ます。
その度に「何か私、悪いことしたかな..。」と思います。
嬉しいことですが、複雑です。
まあ。でも。嬉しいことですネ。

こちらに居る間に、インフルエンザの予防接種も受けてしまおう。
気になっている事も、色々検査して貰おうと思ってます。
とにかく、こちらはスピーディーで気軽に受けられます。
日本の医療現場は問題が多いので、見習って欲しいものです、ほんとに。

2008年12月18日

Singapore日和。

今日は母のお友達に誘って頂いて、
女性4人でお隣のSentosa島に行って来ました。
雨季で、雨が続いていたシンガポールも、今日はスッキリ晴れて1日お天気。
Sentosaへは、子供の頃はポンポン船と呼ばれるおんぼろ船で、
その後フェリー、ケーブルカー、モノレールと色々な交通手段が出来ました。
地続きなので、今日は車で連れて行って貰いました。
何でもとっておきの場所があると言うのです。

11:30に家に迎えに来て下さると言うので、
ランチを目指して行くのかな?と、期待に胸を膨らませて、
着いた場所はこちら。
▼串カツのお店「Sibon」
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竹林の中にあるその風情は、まるで嵯峨野の料亭に来たようでした。
教会を改装して、内装はレンガの壁をそのまま残していて、素敵な場所でした。
食べたのは、アペタイザー、串カツ8本、蒸し寿司とデザートの
ランチセット$55++(¥3,000位)
▼トマトとチーズの串カツにドライトマトを載せたもの。
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創作的な串カツ、食材は日本を中心に各国から。
とても、繊細で美味でした。
▼蒸し寿司。
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▼デザート。
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グレープフルーツのシャーベットには、皮が含まれていて、
苦みがアクセントになり、メレンゲまで入っているそうで、
ふっくらとした味がします。
一つ、一つ、手が込んでいて、それでいてホッとするお味でした。

お腹がすっかり満足した後は、フィッシュ・リフレクソロジーへ。
ここ何年か、シンガポールにも何店舗も出来た、
魚に足の角質を食べさせるスパ療法です。
私は実は、今回が初めてでした。
▼足に群がる魚たち!!
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初めはくすぐったかったのですが、段々慣れて来て...。
終わる頃には、まあ〜足がつるつるになりました。
▼その後は、フットマッサージ。
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角質が取れて、きれいになった部分を更にキレイにして、
マッサージも変に痛くなくて上手でした。
フィッシュ・スパ20分+マッサージ20分でS$38(¥2,300位)なり。

今回は、クリスマス時期で、ラッキドロー付き。
▼足の美容セット、当たっちゃいました!!
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かかとのクリームにジンジャーのスクラブ、ジンジャーのマッサージオイル、
プルメリアのアロマキャンドルまで付いてて、嬉しかった!!

夜は家のプールで、泳ぎました。
私は焼けるのが嫌なので、大抵夜に泳ぎます。
天気のよい日は水が温かくなって、夜でも快適なのです。
▼うちのプール。20m位あるので、結構トレーニング出来ます。
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シンガポールのコンドミニアムには、大体プールが付いてます。
私は小さい頃から、学校から帰るとプールに直行。
泳ぐのが大好きで、選手並みに泳いでいたので、何時間でも泳ぐ事が出来ます。

星空を見ながら、ぼーっと...しました。
実に贅沢な1日でした...。
がんばったから、1日位遊んでもいいよね...なんて、自分を納得させながら(笑)

日本はインフルエンザが流行っていると聞きました。
皆様、くれぐれも気をつけて。
また、シンガポール情報、アップしますね。
おやすみなさい。

2008年12月16日

Esplanadeで歌った日

12月13日の藤田恵美さんのEsplanade公演でのミニライブ、
無事に終了しました。
日本からも応援のメッセージ、本当にありがとうございました。
たくさんの方に見守って頂いたライブ、その日の模様をご報告します。
私も記録として残しておきたいので、長くなると思いますがご容赦下さい(笑)。

公演前日はちょっと緊張して、あまり眠れませんでした。
シンガポールで育った私にとって、天下のEsplanadeで歌うという事は、
東京ドームや武道館で歌うより大きな意味を持ちました。

公演当日は割と早起きして、午前中のうちに歌とピアノの練習を終えました。
自宅にピアノがあった事を、こんなに感謝した日はありませんでした。

母が、私と今回スタッフで入ってくれた幼なじみの留美ちゃんと
ヘアメイクさんに、ミニお弁当を作ってくれました。
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15:45に父の車とドライバーを借りて、自宅を出発。
マンションの下まで、父が一緒について来てくれました。
「5日の恵比寿でのライブのように歌う事が出来れば、絶対大丈夫だ。」
と、言ってくれました。父はあの場に居たのです。
車の窓を開けて、ハイタッチをして別れました。

16:30に楽屋入り。
Esplanadeの楽屋は細部に渡って気が利いていて、
トイレにシャワーブースまでありました。
ドアに張ってある「SACHIYO」の名前を誇らしく思いました。
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17:20に係の方が呼びにいらっしゃいました。
遠く長い、廊下や階段を歩いて、Concert Hallに入りました。
大きくて厳かなホール。
シンガポール随一と言われている最高の音響施設と照明。
何と言う天井の高さ。
何度か公演を観に来た事がありましたが、ここで自分が歌うのだと思うと、
めまいがしました。

ステージでは、恵美さんがリハーサルの終盤を迎えていました。
客席で終了を待っている私を見つけると、去年と変わらない温かい笑顔で、
ステージから両手で手を振って下さいました。
色々な心配をしていた私は、スッと胸が軽くなるのを感じました。

「sachiyoさんどうぞ。」
ステージに上がり、途方もなく広い客席と遠いPAさん達を見つめました。
今年、二度目のスタインウェイ。
鍵盤に触れると何という柔らかい音...その音のこぼれ方は空中を舞うようでした。
ひと度、歌を歌えば、今まで私が聴いた事のない響きが会場中を包みました。

恵美さんのマネージャーの関本さんが、演奏の環境作りに、
色々とお世話をして下さいました。
恵美さん同様、昨年と変わらない温かなお人柄で気遣ってくれました。
ミュージシャンやスタッフの方も..手助けをして下さいました。
ご自分達の事でお忙しいでしょうに...頭が下がる思いでした。

リハを終えて楽屋に戻ろうとした時、恵美さんとお会いしました。
「今回は、ばたばたしてしまって、ゆっくりお話が出来なくてごめんなさい。
 sachiyoさんが教えてくれた"Singapura"、今日歌わせて頂きますね。」
彼女はその一言を言うために、私の戻りを待っていてくれたのだとわかりました。
目頭が熱くなりました。

楽屋に戻って、ヘアメイクを施して貰いました。
今回は、Tokoさんという日本人のスタイリストさんに付いて頂いたので、
とてもリラックスする事が出来ました。
それに加えて、実はBVLGARIさんからも宝石のお貸し出しがあり、
総額ウン万のネックレスとピアスと指輪を付けさせて貰いました。
正直怖かったのですが、簡単に身につけられるものではないので嬉しかったです。
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5日の恵比寿でのライブで着た紫のインドのチュニック。
マレー風のヘアスタイルに、髪には蘭の花。
まさにシンガポール風の出立ちを作り、あっという間に、本番10分前を迎えました。
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バックステージに立ち、モニターでお客様の入り具合を見つめると、
鼓動が早くなるのを感じました。
緊張しないように、自分を沈めて、深呼吸しました。

19:30本番。MCさんが、私のプロフィールを紹介して下さいました。
"...Here is the Musical Ambassador for Japan and Singapore.
Please welcome, Ms.sachiyo!!"
最後のメッセージと共に、ステージに足を踏み入れました。
1,700人近くの観衆。
さざ波のような、今まで私が受けた事のない、大きな拍手に体が包まれました。

ペコっとおじぎをして、ピアノに座りました。
鍵盤に指を置いて、一瞬、目を閉じて、演奏に入りました。
一曲目は「花」。
日本語と中国語で歌いました。
出だしは声が震えてしまいましたが、徐々に落ち着きを取り戻す事が出来ました。

1曲終えて、拍手。
MCマイクを手に取って、ピアノの前に立って、ご挨拶しました。

Good Evening Ladies & Gentlemen.
大家好.
Selamat Petang.
こんばんは。
いつもの4カ国語でのご挨拶です。
以下、英語で話しましたが、日本語でご紹介します。

私はsachiyoと申します。
100%純粋な日本人ですが、シンガポールで育ちました。
Esplanade,Singapore...私の母国で歌を歌わせて頂く機会を
私に下さった藤田恵美さんに心より感謝します。
もう1曲、皆さんに聴いて頂きたいと思っている曲は私のオリジナルです。
タイトルは、日本語では「心の声」、英語では"The voice of your heart"と言います。
シンガポールは多民族国家です。
様々な人種、様々な文化、そしてたくさんの生き方があります。
重要な事は、この多くの選択肢の中で、
あなたが何を選び、どんな生き方をするかということです。
自分を信じ、自分の「心の声」に忠実に、自分自身の人生をつくって下さい。
この曲の歌詞は日本語ですが、この様なメッセージが含まれています。
気に入って頂けたら嬉しいです。

客席は真っ暗で何も見えませんでしたが、
最前列の席の方が、皆さん笑顔になって下さったのはわかりました。
「伝わった!!」
そう実感して、「心の声」を精一杯歌いました。
長くも感じ、短くも感じました。
集中力が途切れないように、ただひたすら鍵盤を追いました。
いつも思う様に弾けない、間奏のピアノソロ。
「ああ、だめだ」と思ってしまう弱い自分を捨て去って、
「私はできる、私はできる」と心に念じて弾きました。
譜面から目を離せず、お客様の顔を見る事が出来なかったので、
とにかく笑顔で歌いました。とにかく笑顔で歌いました。
会場一杯に響き渡る、私の歌、言葉、ピアノ。
曲の終了間際、早く終わって欲しい、終わらないで欲しい、と気持ちが交錯しました。
最後の一音を弾き終えると、恐らく私の人生で一番大きな、大きな拍手を頂きました。
4カ国語でお礼を言い、ステージを後にしました。

バックステージに戻ると、恵美さんとミュージシャンが
「お疲れさま!!」と言って、皆さん拍手で迎え入れて下さいました。
「ありがとうございます。本当にありがとうございます。
どうぞ、集中して下さい。がんばって下さい!!」
そう答えて、皆さんがステージに向かうのを見届けると、
思わずスタッフの留美ちゃんに「終わったよ〜」と言って、へなへなと抱きつきました。
「よくがんばった。よくがんばった。」彼女はそう言って、
私の背中をぽんぽんと叩いてくれました。
涙が出ました...。

演奏を終えるとすぐに、インタビューがあったので、
"Stage Door"と呼ばれる、出演者ロビーに戻りました。
こちらの総合メディアのCOMMのMDのレオナ君とDJの坂本さんが、
「お疲れさまでした。素晴らしかったです!!」と、私を笑顔で受け入れて下さいました。
その日、最初に聴いた客観的な意見に、思わず顔がほころびました。
Esplanade内では様々な舞台が行われていて、
"Stage Door"はたくさんの出演者が横行する場所なので、
録音は笑ってしまう位難航しましたが、年明けに放送される、
新年のご挨拶インタビュー、無事に録り終える事が出来ました。
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その際、そこに居た出演者の1人の女の子が、
小道具で使ったと思われる、ガーベラの花を私にくれました。
私も髪に差していたデンファレを取って、彼女にお返ししました。
優しい一時でした。
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インタビューを終えると、楽屋に戻って、母のお弁当を食べました。
心に染みました。
日本茶の温かさに、癒されました。
楽屋に備えられているスピーカーから流れる恵美さんの歌声に、
この曲はああだね、こうだねとスタッフみんなで盛り上がりました。
「ひだまりの詩」...去年、デュエットさせて貰ったなあ...。
「Singapura」...歌い出されると、客席から拍手が起きて...よかったと思いました。
MC全編を英語で話され、中国語の歌も披露されて、
私が言うのはおこがましいのですが、2度目のEsplanade公演を十分に自覚されて、
努力されている事がよくわかりました。
彼女の、感情を外に出すのではなく、内包させる歌い方は、
悲しい事も苦しい事も...様々な経験を経た、大人の女性でなければ出来ない事です。
本当に素晴らしいです。

二度のアンコールを含め、全ての演奏が終了するのを見計らって、ロビーに向かいました。
お客様の間を通って行かなくてはならなかったので、
たくさんの視線が私に向けられました。写真もたくさん撮られました。
どうにかこうにかロビーにつくと、恵美さんのCDの販売とサイン会が始まっていました。
凄い行列。恵美さん、さすがだな〜と見つめていると...どうでしょう。
皆さん、私のCDもたくさん買ってくれているのです。
私自身のサイン会は用意していなかったのですが、
CDを買って下さった方達の為に、急遽、立ったままCDにサインを始めました。
1人で何枚も買って下さる方。たくさんのフラッシュ。手をふいて握手をしてくれる人。
たった2曲の演奏だったのに...何かが確実に伝わったのだと、実感しました。
皆さん、口々に「二曲目のオリジナルが素晴らしかった。」
「今度、シンガポールでコンサートをするのはいつ?」と、言って下さいました。
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サイン会も終了し、お客様も居なくなり、関係者だけになって、
最後に記念に恵美さんと一緒に写真を撮らせて頂きました。
楽屋でも色々とお話して、東京で再会する約束をして、握手をして別れました。
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全ての片付けを終えて、夢のようなEsplanadeを後にしました。
留美ちゃんと一緒に、もう1人の幼なじみの大ちゃんのワインバーで打ち上げをしました。
バーにはライブに来て下さったお客様達も居て、皆さん温かく迎えて下さいました。
1ヶ月も禁酒をしていたので、ビールがまわるのが早いこと、早いこと(笑)
続いてワインも飲んだら、何だかもうわけがわからなくなって来ました。
かなり酔っぱらってしまい、ふらふらになりながら、留美ちゃんに家まで送って貰いました。
着くなり、ベッドにゴロン。
そこで一瞬、記憶が切れましたが、電気を付けっぱなしにしていたので、
ふと目が覚めると、まだ2時間位しか経っていませんでした。
そこからちゃんと寝支度をして、寝ようと試みましたが、興奮して寝れません。
リハーサルからまた一通り、自分の中でEsplanade公演を行ったら(笑)
あっという間に朝になってしまいました。

しょうがない、起きようとリビングに行くと、既に起きていた両親が、
「もう起きてきたの?早いこと。昨日はがんばったね!!」と言いながら、
2人で拍手をしてくれました。
その拍手で、全てが終わった事を実感し、満足感で胸が一杯になりました。

今回の私のEsplanadeへの出演に関して、様々な方がご協力をして下さっています。
COMMの森会長を始め、気遣って下さった全てのスタッフの方に、お礼を申し上げます。
そして、何よりご自分の大切なコンサートに私が出演する事を承諾して下さった、
藤田恵美さんに心から感謝します。

これは何かのスタートだと感じています。
来年は、私の新しい活動の幕開けになる事を予感しています。
シンガポールは、やはり私の故郷です。
十分に体と喉と心を休めて、2009年に備えたいと思います。
本当にありがとうございました。

2008年12月10日

飽食の日々、再び...そしてシンガポールへ。

ライブが終わった翌日から2日間、福岡に行って参りました。
祖母の一周忌法要です。
もうあれから1年...本当に時間が経つのは早いですね...。

先週の土日は、福岡はなんと1度!!
雪が降った後とかで、死ぬ程寒かったです。
▼山には雪が...。
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親戚が多く集まるので、うちの親子は近くの温泉宿で...。
岩盤浴と温泉にライブの疲れも癒され...ふぐ刺しも食べました。

法事のよい所は、久しぶりに親戚やいとこ達に会える事ですね。
▼カズンが集まりご会食。
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左から日ハムのチーフトレーナーをしている征ちゃん、
真ん中はうちの弟、銀座レストランオーナー、
右はダンサーの沙枝ちゃん。
今回集まれた孫達は、私を含め4人だけですが、
来れなかった人達を考えても、うちのいとこ達はみんな自営業。
堅気な商売をしてる人、居ないです...。
お陰で、みんな武勇伝持ち合って、話がめちゃくちゃ面白い!!
フルコースのお食事と共に堪能しました。

スポーツと音楽のエッセンスを私達に残してくれたおばあちゃん。
来年もがんばりますので、見守っててね。

そのまた翌日は、MRSの小島社長にお招き頂いて、
Singapore Seafood Republic Ginzaに行って参りました。
▼お店の外観です。
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品川店に続き、銀座マロニエゲートの11Fに2号店がオープン。
シンガポールから4つの会社のオーナーさん達がいらっしゃってのご会食。
大使館関係の方達も居て、なぜか私もちゃっかり同席(笑)
▼この日のお品書き。
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シンガポール行く前からシンガポール料理、堪能しちゃいました。
▼チリクラブとフィッシュヘッドカレー。美味しかったです!!
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ごちそうさまでした!!

お腹は満たされたけど、東京は昨日は雨で寒く、今日は暑い...。
本当に体がおかしくなりそうです。
そしていよいよ明日からは、30度の気温があるシンガポールです。
どうか、体が気温差を自覚するのは、ライブ後でありますように...。
行って参ります!! 皆さん、どうぞ日本から見守ってて下さいネ。

2008年12月09日

Belated Terima Kasih!!

12月5日のライブにお越し頂いたお客様...
遅ればせながら、本当にありがとうございました。
ミュージシャンの演奏に、お客様の反応に、
そして自分の内なるものに...とても熱いものを感じる夜でした。
「一体感」とは、こういう事を言うのだなと思いました。

実は今だから言いますが、喉の調子がここ2週間ずっと悪くて、
声が思うように出ず、半べそをかいていたのですが、
母が作ってくれた「しょうが」と「黒糖」の特製ドリンク(↓これです)と、
Ginger_drink.JPG
漢方薬で何とか持ちこたえたという感じでした。
こういう「制限がかかった状態」というのは、精神力が本当に試されますね。
私は、何か起きるにはそこに「理由がある」と考える面倒くさい人間なので、
「神様が私を試しているんだわ!!」とか、ドMな世界まっしぐらですわ...(笑)

試される瞬間を何度も味わって、試行錯誤を試みて...
そしてプロになっていくという事なのでしょうか。

まずお客様にお礼が言いたい。
遠方からお越し頂いた方が一杯いらっしゃって...。
聴いて下さるご姿勢に感動しました。
会場にいらっしゃった方、皆さん全員が味方だと感じました。
ありがとうございました。

ミュージシャンにお礼が言いたい。
とにかく皆さん、素晴らしく大人でプロフェッショナルです。
演奏そのものはもちろんのこと、礼儀やマナー、お心遣い、本当にお見事です。
信頼しています。
ありがとうございます。

そして、会場のart cafe Friendsのスタッフの皆さん。
ご協力ありがとうございました。

今回の初体験。
初めてスタインウェイで弾かせて頂きました。
鍵盤、硬いですね。高島さん、何であんなに弾けるんだろう..。

ベースの大坪さんと、私のピアノと歌で演らせて頂きました。
自分の出来ること...プラスアルファ挑戦してみましたが、
全部受け止めて下さいました。
大坪さんが言いたかったこと...わかって嬉しかったです。

"matahari"をバラードで歌いました。
自分が作った曲に、緊張したの初めてでした。

日本では最後のライブとなりました。
2008年はこれで良し!!と心から思える夜でした。
皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

さあ今週末、シンガポールにて、また試される瞬間がやって来ます。
でも、今回のライブで、皆さんから大事なものをたくさん頂いたから...
がんばれそうです。
どうぞ、日本から応援して下さい。
詳細は後程、サイトにアップします。

Although it's been said many times, many ways...
Thank you、謝謝、Terima Kasih、そしてありがとう...to you.

▼今回のセットリストです。

【1st set】
1. 聖夜(Silent Night)〜夜来香
2. Legenda
3. Moon Dance
4. Chan Mari Chan
5. Sky
6. The Christmas Song
7. 再見

【2nd set】
1. 友達の詩
2. more than friends
3. matahari
4. Angelfish
5. ヨソモノ
6. Asia Major
7. Southern Christmas

★アンコール:心の声

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2008年12月06日

ありがとうございました!!

ライブを終えて、今帰宅しました。
心地よい疲労感に包まれております...。
ミュージシャンが素晴らしい!!
お客様も素晴らしい!!
自分で言っちゃうけど、私も素晴らしい!!(笑)...いえ、すみません...。

たくさんの方にお越し頂き、本当に本当にありがとうございました。
皆様の温かい応援の中、日本での最後のライブを
とてもよい形で締めくくる事が出来ました。
遠方からお越しになったお客様もたくさんいらっしゃって、
本当に、心より感謝します。

お話したい事はたくさんあるのですが、この土日は福岡でございます...。
また帰宅したら、改めてお礼を...。
ではでは、Terima Kasih...おやすみなさい。

2008年12月04日

いよいよ明日ライブです。

いよいよ明日、5日はライブです...。
お天気、悪そうですねえ...なんか最近、雨女の傾向で嫌だなあ...。
でも、がんばります!!
今年最後ですから。
しかもクリスマスライブ!!

歌もピアノも準備万端!!(言い切るのはちょっと怖いけど...)
衣装も揃いました。

今回も前回同様、Mumbai SeROUROUさんからお借りしました。
NHKのドラマ「上海タイフーン」で、ショーのハイライトで使われたものです。
ROUROUさんの衣装はいつもピッタリなのですが、
劇中のヒロインがかなり痩せている方だったので、
今回ばかりは入るかどうか心配しました...何とかOK...(笑)

事務所の方のご予約は全て締め切りました。
たくさんのご予約、本当にありがとうございました。
当日券もございますので、ご都合の付いた方は
ぜひ会場に直接お越し下さいネ。

では明日、art cafe Friendsで、皆様にお会い出来るのを楽しみにしております!!

2008年12月02日

Harmony.

祖母の一周忌で、シンガポールに住んでいる両親が来日しました。
母が11月9日、私は11月11日が誕生日なので、
ちょっと遅くなったけど、一緒にお祝いしようかと、
昨夜、弟のお店Agに行きました。

ここの所、Agの見事な味には、身内と言えど敬服しています。
実はこの1週間位の間に、私は3回もAgに行っています(笑)
昨晩食べたのは、先付→前菜→サラダ→パスタ2種→魚料理→肉料理→デザート
という豪華版のコースでした。
野菜は400年の歴史を誇る、京都は樋口農園さんからの味の濃い絶品野菜。
京都のお野菜は、私は大好きです。
お漬け物などもよく買いますが、九条ネギや聖護院カブなど、
うちの家族の好みを知り抜いているのではないかと思う位、
次から次にツボを付いた野菜が添えられてきます。
素材の生かし方、塩加減、温度、本当に絶妙です。
イタリアンの技術で日本の食材を料理するといったレストランは
今はもう珍しくないのでしょうが、信じられないレベルです。

「コラボレーション」という言葉はすっかり日本語になってしまい、
みんな「コラボ、コラボ」とよく口にします。
私は帰国子女なので、どうしても「コラボ」という言い方が嫌いなのですが、
元々の英語は「共同作業」というだけではなく
「新しい何かに生まれ変わる」レベルまでいかないと"Collaboration"とは
言わないのですよ!!(あ〜何だか、自分で自分がうざい...)
これこそ、見事なCollaboration!!

中でも家族全員が「う〜ん」と唸ったのがこちら。
▼本日の魚料理
1201_sakana.JPG
金目鯛のスープ仕立て、焼き白子が添えられていて、京人参が載せてあります。
金のつぶつぶはゆず。
この一皿、信じられません!! 1つ1つ、全て塩加減を違えてあるのです。
金目鯛は少し濃いめの塩加減。しかし皮の部分にしか塩味がついてません。
クリーミーなスープはあっさりとした塩味。
白子も焼き具合が丁度よい香ばしさで、ほんのりとした塩味。
そして人参はそのままの味。しかし味が濃い。
一つ一つを食べてもよし。共に口に入れてもよし。
大変なハーモニーのレベルの高さです。

何だか料理評論家みたいな口調になって来たので、ミュージシャンらしい意見を。
私はいつもバンドで演奏する場合、「歌手とバックバンド」という形にならないよう
気をつけています。
4人のハーモニーの中のヴォーカル担当。
リーダーというプラスアルファはありますが、全員の音を聴きながら、
自分が出すべき音の量、質をコントロールするよう心掛けています。
出しゃばらず、しかし存在感を出せるように...。
歌に関して、あんまりうんちくを語るのは好きじゃないので、
もうこの辺にしますが、そういった事を考え直させられる一皿でした。

▼最後にBirthday Plateを頂いて、両親とパチリ。
1201_family.JPG

ライブ前だったので、お酒が飲めなかったのが残念でしたが、
また大切な事を教えて貰った夜でした。
皆さんもとにかくAgへぜひ。
絶対、期待を裏切りませんから!!